カリカリ梅こんぶ

文句言って逃げる人生

4年間続けたソーシャルゲームを辞めようと思った話

Twitterでも呟いたが、自分語りも含めてチェンクロをプレイしてきた4年間を振り返ろうと思う。

振り返るといってももうすでにアンインストールしてしまっているので、物語を詳細に振り返ることが出来ない。
うろ覚えクロニクルで自分とチェインクロニクルの絆の物語を語る。

序盤は自分語り満載だから飛ばすか読まないかどうにかしてください。

と言うことで、タイトルにある4年間続けたソーシャルゲームというのは、2013年7月26日にリリースされたチェインクロニクルだ。

バトルシステムは5人のキャラクターを動かし、自軍を敵から守るタワーディフェンス
各キャラクターにはシナリオが1つから3つまでついていて、それを読むとガチャ石を貰えたり、新たな能力を開放する。

なんか主人公がすむ大陸に敵がわーってきたから主人公が義勇軍立ち上げて頑張るのがシナリオの大筋。めんどいから自分で調べて。

チェインクロニクルとの出会いは、2013年の夏コミの参加が終わった直後だった。多分8月13日くらい。
なにをトチ狂ったのか、7月と8月の2ヶ月間で同人誌を4冊発行し、即売会に参加しまくっていて最後に参加したのが夏コミ1日目だった。めっちゃ暑かった。

イベントで完全燃焼して、ベッドでごろごろしていた時にTwitterでフォロワーがめっちゃ可愛い女の子の画像(賢者の塔のエレミアちゃん)とかマップ画面あげてて気になったからノリでダウンロードした。

当時、つまらない講義中に机の下でパズドラやグリマスしかやってこなかった自分にとって、2Dの可愛いキャラクターが小さな画面のなかを動いてかっこいいエフェクト出して技を発動する姿や、本を丸々一冊詰め込んだようなシナリオは、感動や驚きの連続だった。
めっちゃハマった。

これをハマっていないと言うならば、今までなににハマってたんだってくらいなんかもうめっちゃ面白かった。

単純ながら絶妙な難易度で唸らせてくるタワーディフェンス型のバトルもさながら、なんといってもシナリオがとても良かった。

はじめて引いたSRキャラが戦闘狂の殺し大好きマンで しかも短髪で目付き悪くてとりあえずすごいツボに入ったキャラだったんだけど、本編に加えてそのキャラを焦点に当てたシナリオまで読めて、基本無料て。すげぇなって。

さらに驚いたのは低レアのキャラもSSR、SRと同じクオリティ、いや、もしかしたらさらに上のクオリティのシナリオが読めること。
ヒロインのことを守ろうとする見習い剣士ショタとか普段戦場ではドライな感情を持ちながらも情に熱い傭兵とか堅物で真面目そうな騎士が主人公と一緒に行動するうちに乙女心ときめいてまさかの恋愛シナリオだったりとか。

ほんとにタダで読んで良いの?プレイして良いの?って思った。
それくらい面白かった。

とまあべた褒めしてるのに、なんでほぼリリース当初から初めてチェンクロプレイヤー五年目となる今のタイミングで辞めようと思ったのかと言うと、その大好きだったシナリオに段々と疑問や不満が積もっていって、去年の開発インタビューを読んで一気にそれが爆発したから。
プレイヤーの民度の低さとか、自分の好きなキャラの待遇とかクソみたいにくだらない不満はあったけど一番はこれ。

色々と悪い思い出のあるシナリオはあるけど、2部最終章とかさ、なんなんだろ。
2部はヒロインの姉が出てくるんだけど、その姉の動かし方がメアリー・スーみたいな。
1部からチラ見せはしてたけど2部で満を持して登場した姉、主人公のいく先々で自分の強さを見せつけていくんですよね。しかもラスボス倒すときもでしゃばって主人公と必殺技打って終了。
主人公=プレイヤーだから主人公が画面に現れることがないわけよ。主人公の視線で話が進んでるから。
だからラスボス倒すときの演出も出てくるのは2部ででしゃばってきた姉だけ。
いやいやいやいやいや、なんで対してなんもしてないお前がラスボス倒してるのよ。てかそこヒロインでよくない?てかてか他にもずっと主人公と共闘してきた仲間いっぱいいるやん?
最後までヒロインお荷物じゃなかった?みたいな。

このキャラが動いているところみて、思ったんですよ。
ああこのシナリオ作ってる人達だけがこのキャラ動かして気持ちいいんだろうなって。
自己満足オナニーってやつ。
ぽっと出でめっちゃ強いキャラだして主人公が押し退けて目立っちゃってる感じ。
それでこのキャラいいでしょ?って期間限定フェスのガチャで出す。

ヒロインの姉に押し退けられた主人公、義勇軍の仲間達。最後まで足手まといのヒロイン。
彼らが五年後の世界の伝説の義勇軍

最近のチェンクロのシナリオは自己満足オナニーがすごい。そんなにシコって満足感と言う精子まだ枯れてないの?

例えば、2017年11月27日に行われた主人公ちびキャラフェス
めんどくさいからTwitterでいったこと引用するけど、だからキャラの名前出てるけど、
ミニキャラだから恒常よりも知能指数低くして馬鹿やらせておけば良いという思考が丸見えのうっすい展開。
カーリンが特に酷かった。踏破でメインはってクロテッドのお姉ちゃん役をつとめてたカーリンはどこにいったんだろう。食べ物につられて暴れて足引っ張るだけの存在になってて、しかも完全に犬扱いされてるカーリンを見て悲しかったですね。
で、キャラを完全に犬扱いしてる話を読んで、作るのに参加してる人たちはゲラゲラ笑って楽しい楽しいって笑ってたんでしょ?
オリジナルシナリオが読める!って歌っておいてチャプターが2つしかなくてしかもうすら寒い笑いしかとれないキャラ崩壊したシナリオを高いクオリティのものですって言っちゃう。

開発の皆さんがお元気そうでなによりです笑

そしてそんなシナリオを作っている理由がわかったので、ああこれはもう自分はやれないな、と。

それがインタビューでディレクターがいってた言葉
(http://dengekionline.com/elem/000/001/652/1652887/)

松永:TRPGゲームマスター感があって楽しいんですよね。元々の原案、キャラクター設定を出して、作家さんからこうすれば!っていうのが返ってきて。で、こちらはユーザーさんからの見え方だったり、イラストレーターさんの意図だったりも考えながら、またボールを返して。キャッチボールしながら、物語ができていくのが楽しい。

松永氏が、シナリオを作ることを「TRPG」に例えたことがチェンクロシナリオが運営の自己満足オナニー臭が凄い答えなんだなって。
TRPG」は、その卓(参加するシナリオ)を囲んだ人達で物語を作りあげる遊び。
プレイヤーが自分のやりたいこと、思うことを表現してそれを参加した全員で物語として作り上げる。そういう娯楽。

言いたいことなんだよって単純にTRPGはその場にいる身内だけのエンターテイメントであって、TRPG感覚で作ったシナリオは、決して大衆が喜ぶように作られたものではないってこと。

これは単なるディレクターの例えだから、なにをそんなにかみついてるんだって感じだけどさ、それが「たとえ」ではなく実際に作られているシナリオの「答え」になっているからかみついてるんだよね。
プチキャラフェスもそうだし、ばぶばぶ言ってる吸血鬼の話もそうだし、いろんなところでカインが独り相撲してる話もそう。

TRPGみたいに自分が楽しい部分、一緒に遊んでいる人が楽しい部分そう言うところだけを抽出して身内が楽しい部分だけにならないように、作家や漫画家には公正な目で見られる編集がいるのに、プロデューサーやディレクターまでもが自分達が楽しいからってだけでそのシナリオを採用するってどうなんだろうね。
そうはいってないんだろうけど、出した例えや、今までのオナニーシナリオを見てきて、そう思っちゃうんだよ。

一回楽しいを捨てて、本当にこれで受け入れられるのだろうか、大丈夫なのだろうか、そういう考えを持って作っていて欲しかった。そういう考えで作ってるから!そう反論されても「じゃあもっとちゃんと何回も読み直して本当に良いか考えてみてください」って言い返せるようなシナリオはいっぱいある。

4年前にリリースされたとき、シナリオ重視のボリュームのあるソーシャルゲームとして、4年間も続いてくれたけど、その4年間でシナリオのレベルが上がったのか、と言われたら自分はそんなことはない、むしろ下がっているのでは、と思う。
下がっているわけでも、もしかしたらないと思う。
他のソーシャルゲームがどんどん質の良いシナリオを出している中で、チェインクロニクルはいまだに4年前のクオリティのままでいる。そう思う。
4年前、いや2年くらい前までは、チェインクロニクルはシナリオが上質で読みごたえのあるハイクオリティなゲームだったのかもしれない。過去の栄光にとらわれて、いまだに上質だと思い込んでいるのなら、本当に今回のインタビューの例えは「シナリオのクオリティの答え」であるし、どうかこれからは公正な目を持つ誰かをシナリオ制作の傍らにおいて欲しい。

だけど多分もうそれもないと思う。
永遠に身内だけの満足感と優越感に浸っててください。

シナリオがつまらなくなった今、チェンクロをやる価値は自分のなかでなくなった。
今までどんなゲームにもキャラやシナリオを重視してたけど今はもう完全な性能厨となった。
辛うじてやめていない理由はリーアをひけたからです。
面白いシナリオくれよ、頼むからさ。