カリカリ梅こんぶ

文句言って逃げる人生

鑑賞備忘録(1月・2月)

 
3年A組の件で大口をたたき、粗探しともいえるような重箱つつきをしていたが、自分はあまり映像作品を見ない。あまりというか全く見ない人間だった。ドラマも、映画も、アニメもだ。
そんな自分が映像作品を見るようになったのはごく最近である。一月の下旬くらいからだ。きっかけはもちろん菅田将暉山田孝之である。出演作をとりあえず追ってみよう、そんな軽い気持ちで色々と見始めた。
一ヶ月半で約40本ほど見たのでその中でも最も印象に残ったものをメモしておく。
 
バック・トゥー・ザ・フューチャーシリーズ
お前それすら見たことなかったのかよという開幕っぷりにいかに自分が映像作品を見てこなかったのかが分かるだろう。
言わずもがなの名作でした。
出した、映した小道具は全て使い倒すスキのない作りと現代でも楽しめる話。 
なんとなく思っていた続編は評価が低いという先入観をぶち壊してくれる2部と3部。
面白かったです。
 
ドリスとフィリップは性格も身分も人種も違う。でもドリスが自分を見る目はフラットで、素直で、とても純粋で、そして同等の人間として接してくれる価値観を持っている。
フィリップには機械的な介護人ではなく、自分を一人の人として見てくれる人物が必要だった。それは障碍者と健常者という繊細な間柄だけではなく、普通に生活している自分たちにとっても同じ価値観を持ち、同党の人間として接してくれる人間が一人でもいることがどれだけ心地の良いことか理解させてくれる。
繊細な間柄のふたりを優しく楽しく表現していて、見ていてとても爽やかで健やかな気持ちになれる作品でした。これぞ男友達の会話!のようなえぐいブラックジョークや下ネタがたまらなく好き。
 
ピンポン
三年ほど前に見た記憶があるが、今見てもやはり胸が熱くなる。
天才、凡才、努力、友情。スポーツ漫画の良さが114分にぎゅっと詰まっていて、スマイルとペコの心情の変化に、飽き性で映像作品は基本ながら見の自分が中だるみすることなく見ていられる作品。
 
そこのみにて光り輝く
初見の評価はそれほどでもなかった。ながら見だったし、恋愛映画とコメディ映画が苦手な自分は、この作品がゴリゴリの恋愛映画だと気づいたとき、少しだけ肩を落とした。
しかし、最後のシーンでぐっと引き込まれ、いつの間にか何度も見返してしまう映画になっていた。
俳優陣の演技に引き込まれてしまった。菅田将暉はひいきなしにしても、多分最初にこの映画を見て、菅田将暉に出会っていても彼の推しになっていただろうと思うくらいに良かった。
 
コメディ映画は苦手で、なにが面白いんだ?と冷めた目で見てしまうことが多い中、帝一の國は体当たりな俳優陣の演技がとてもよく、軽快なテンポであり、展開も一転二転とするため見やすかった。
邦画のコメディで初めて純粋に楽しめた作品だったし、自分でも楽しめるコメディ映画に出会えたことがうれしかった。
 
公開当時、自分はかなりのキッズで、とあるゲームで豊臣陣営にだだハマりしていた自分にとって、豊臣陣営が敵陣であるということはかなり見るのに抵抗があったのを覚えている。
今見るとどちらの陣営も上手くピックアップされていてとてもよかった。
食わず嫌いは良くないなぁ。
唯一の不満点は、水攻めを石田三成がしたことになっていたことか。
 
以前見たことのあるピンポンを除けばこの五作品が特によかった。
 
最近見たドラマ枠であると、人生観を変えたと言っても過言ではない「dele」と話の緩急がとてもよかった「ドロ刑」、最近アマゾンプライムで配信されて一気見した「BORDER」がよかった。
今期のドラマだと話の面白さに波があるものの「メゾン・ド・ポリス」とデリヘル嬢と女の苦悩を描いた「フルーツ宅配便」だろうか。
 
山田孝之菅田将暉の出演作から追いかけ始めたのに二人の主演作であまり良いのがなかったのが残念だ。
菅田将暉の主演作は「帝一の國」、山田孝之の主演作でよかったと思えたのを出すとすると「凶悪」。
 
三月にもアマプラで配信が始まった作品で気になったものが何本かあるので楽しみにしたい。