3年A組の最新話が酷い
※最新話(二〇一九年二月一〇日放送六話)ネタバレあり
3年A組 皆さんは、今から人質ですに関する前回記事
前回、保身に走った前書きを残してしまったことを恥ずかしく思う。
最新話の六話を見て確信した。この「3年A組 皆さんは、今から人質です」は最大級のクソドラマだ。そしてこのクソドラマに推しが主演で出ているという事実を受け入れられない。受け入れたくない。
もう誰になんと言われようともこのドラマはクソドラマだ。 クソ過ぎて不快で吐き気がする。こんなドラマに推しが出演して時間を割いていることが酷く悔しくて、こっちが泣きたくなる。というか泣いている。
最新話が酷かった
1話から6話まで、 主人公の柊は同じことを繰り返している。問題定義→解決→説教。
ネット記事などでは、これを良く言って「定番」と書いているが、定番化するにはあまりにもお粗末な展開が繰り返されている。
六話も違わず、生徒に説教をするわけだが、今回はそれがとてつもなく不快だった。
話の展開も、説教の内容も、怒りの矛先も、役者の演技も、全てが酷かった。
問題定義→解決→説教という流れのテンプレ化は、おそらく現代の若者に対してなんらかのメッセージ笑を伝えたいという思いが出ているのは分かる。
六話はデジタル機器やSNSの拡散力の恐ろしさだろうか。
最近も若者によるバカッターとバカスタグラムでの炎上が多い。
タイミング的にはちょうどよいだろうし、現代の問題に切り込んでいくという意思は分かる。
しかし、問題はその説教までの持っていき方だ。これが酷い。
顧問により水泳部を無理矢理辞めさせられたという生徒が、その顧問がレイナを殺した真犯人ではないかという告発動画を友人に撮影させる。そしてそれをSNSにのせて拡散させようとするのだ。
その生徒は、顧問によって部活を休み、異性が入院する病院に見舞いに行ったところを盗撮され、恋愛ごっこをしているのならば水泳を辞めろと水泳部の全員の前で盗撮写真をばらまかれるという現在ならばおそらく物申す系ユーチューバーのネタにされそうな行為で無理矢理生徒を水泳部から退部させている。
生徒はそれに怒り、告発動画を撮影するわけだが、顧問によって実はその生徒は病気を患っており、水泳を続けられない身体だったことが判明する。
顧問は将来有望で努力家な彼女には口頭で言っても、きっと水泳を続けるだろうと思い、上記のような暴挙で無理矢理彼女を水泳部から退部させた。
生徒はそれを知り、顧問の不器用な優しさ(笑)に涙をするわけであるが…。
さて、うすら寒い展開であるが、まだ許せる。許せないが。
いや盗撮したこと怒れよ。自分の病気のことをしっかり説明してと訴えろよ。怖くないのか? 運動してはいけない身体で体育の授業を受けてきて、今までを振り返って怖くなかったのか? この人質に取られている緊迫した状況で、更に不幸が重なるように身体に病気があると判明して、取り乱さない鋼メンタル。すごい。
それはさておき、顧問からの真実が出たところで主人公がとった行動は、パワハラを動画で訴えようとした生徒に怒鳴り散らすという行為だった。
は?
確かに軽率に動画を投稿し、ネットの海に拡散するという行為は現代においてやってはいけないことである。
しかし、盗撮をされ、他の部員たちの前で屈辱を味わい、努力してきた水泳をろくな説明もされずに無理矢理辞めさせられた彼女に対して、主人公は胸倉をつかみ、彼女が寄りかかる扉をガンガン叩き、怒鳴り散らし、机を蹴り上げ、ご自慢の説教をする。
「お前の無責任な行動で無実の教師、教師の家庭があと少しで台無しになるところだった」と怒鳴る主人公。
それでは彼女が今まで水泳に費やしてきた時間をろくな説明もせず、最悪なやり方で無駄にしたと思わせてしまったその教師はどうなのだろうか。
生徒を盗撮するという行為も、わざわざ見せしめのように他の部員たちの前で盗撮写真をばらまき怒鳴りつける行為も、あの教師が彼女に対して行った行為はハイエナのように広告収入を欲しがる物申す系ユーチューバーが動画を何回か分けて骨までしゃぶる勢いで食いつきそうな行為だと思う。
それが例え、その顧問なりの善意だとしても。
いやでもな、ほんと実際こんな教師いたら炎上ですよ炎上。それこそ炎上ですよ。嘘っぱちの告発動画より炎上してますよ。だってこの生徒視点ではやられたことは真実なんだもの。
教師の行動のほうが炎上要素満載なのに、主人公の怒りの矛先はまさかのパワハラを告発しようとした生徒なのである。
あまりにも話の持っていき方、雑すぎじゃないですか?
そんなに軽率に動画をあげることに対しての説教を行いたかったのであれば、度々登場しているクラスメイトのフォロワー増やしたい自己顕示欲女を説教すればよかったのだ。
それなのにわざわざ壮大なうすら寒い展開を作り上げ、理不尽に生徒を怒鳴りつけ、無理矢理説教へともっていく。
「感情に任せて行動する年じゃない」とかなんとか主人公は言っていたが、お前のほうが感情の起伏激しすぎて壮大なブーメランしてるよと言いたいがそれは今は置いておく。
あまりにも伝えたいメッセージが先走りすぎて、それまでの展開がおざなりになっているように思える。
特に今回はそれが顕著だった。
正直、これまでの話は、話の流れ的にも展開的にも説教の仕方的にも、なにを伝えたいのかがいまいちわかりにくかった。
しかし今回は、「軽率に他人の名前を出してSNSに拡散することは、その人の人生を台無しにする恐れがある愚かな行為」であることを伝えたいというのが分かりやすく出ている。
だから円卓強化ルートをやりながら見ていても話の流れが理解できた。理解してしまったからこそ心底から不快に思えた。
とにもかくにも、六話は話の持っていき方が酷く雑で、そして理不尽な説教で、話が破綻しているように思えた。
そんな話の破綻したドラマに推しが出ているのが見るのがつらくて、悲しくて、泣いた。
感情のままに今は書いている。
少し落ち着いたら、役者の演技や他の登場人物に対しても別の記事で書いていきたい。